日本には、6000を超える島があり、有人島は300をも超えます。
道路のつながらない離島は、固有の自然や動植物そして文化が残され、そこに住む島人の人々との触れ合いは、都市では経験できない何とも言えないゆるさやあたたかさ、面白さがあるもの。
そんな島の魅力に惹かれて島旅を続けている私ですが、東京からのアクセスも良く何度も訪れた伊豆諸島。その中でも、思わず「東京?」と言ってしまいたくなる魅力的な島があります。
「観光も宿泊やお店も便利な旅」も素敵ですが、ちょっと不便でも驚きや新鮮な体験ができるような旅も行ってみたいですよね。
そんな魅力にあふれる二つの島を旅してきましたので、ご紹介いたします!
Contents
イルカの回遊する「御蔵島」って、どんな島?
伊豆諸島といえば、アクセスも良く宿泊施設やカフェなども多い、伊豆大島や八丈島は有名です。
では、御蔵島って島の名前を聞いたことがありますでしょうか。
御蔵島は、エコツーリズムで守られた島なんです。それだけ守るべき自然があるということ。
まず有名なのは、御蔵島は、イルカが100頭以上も定住する島ということです。
野生の「ミナミハンドウイルカ」という種類のイルカが、いつも島の周りを回遊しています。
そしてこれはイルカにも関係していますが、巨樹の森をたたえた豊かな原生林が広がる島でもあるということです。
その原生林や貴重な動植物を守るために、一部を除いては東京都の自然ガイドの同行が必須。
小笠原でもガイドなしで入ってはいけない森は一部でしたので、ここまで守られた島は、あまり聞いたことがありません。
御蔵島でイルカウォッチングや原生林ツアー
見どころはもちろん、イルカウォッチング!
御蔵島でのイルカウォッチングは、イルカ遭遇率が抜群。
船上からイルカの群れを確認したら、ゴーグルとシュノーケルを付けて、素潜りで海へ。
イルカたちが遊ぶ姿を見たり、運が良ければ人懐っこいイルカと泳ぐことができます。
海に潜ってドルフィンスイムをしたいと思ったら、シュノーケルの練習や野生のイルカと遊ぶルールなどがあります。楽しい旅のためにも、事前にしっかり準備をしときましょう!
御蔵島の森や山をみる10のコース
イルカウォッチングをしない日は、原生林のトレッキングへ。
御山山頂から下るコース、展望を楽しむ山岳コース、海側へ降りるコースとバラエティは豊富。
私は、一番人気の幹周りが14mの巨樹「スダジイ」を見に行く「南郷コース」に行ってきました。
山の中は単調かと思いきや、滝あり巨木の森あり、海を見渡す場所やオオミズナギドリが生息するエリアなど、森の中を歩きながら、御蔵島の豊かな森の姿とそれが海へとつながり、育まれる姿を感じる感動のトレッキングでした。
また御蔵島では、イルカに危害を加えずに共存してきた歴史があって、そのため今も100頭以上のイルカが、安心して御蔵島で子育てや生活をしているのだそう。
イルカの住む御蔵島が、今もこれまでも自然を大切に暮らしてきたとこがよく分かるトレッキング。こちらもぜひおススメです。
御蔵島までは、どんなアクセスがある?
御蔵島までは、 竹芝客船ターミナルから「橘丸」という客船でアクセスできます。
竹芝を夜出発し、早朝に御蔵島に到着です。
橘丸には、いくつかの種類の客室があります。現在就航している橘丸は、2014年からの3代目ですので客室も食堂も新しく、シャワールームなど施設も完備。
船旅初心者も、安心してデビューできます。
また夜に竹芝を出発すると、ライトアップされたレインボーブリッジをくぐります。
乗船したらデッキへ出て、レインボーブリッジや東京の夜景を楽しめちゃいます。
そして、朝目覚めるころには御蔵島へ到着です!
東京の島に、イルカが回遊している大切に守られた島があるって素敵だと思いませんか。
ぜひ一度イルカの住む御蔵島へ行ってみてください。
東京の秘境「青ヶ島」ってどんな島?
青ヶ島こそ、聞いたことがありますでしょうか。最近では、島や秘境ブームもあって知ってる人もチラホラいるかもしれません。
島好きの私ですが、それでも初めて聞いたときは、「アオガシマ?」という感じでした。
青ヶ島は、二重カルデラの島です。
島全体が火山のカルデラを形成して、そのカルデラの中央に丸山という内輪山がある珍しい島。
御蔵島と同様に砂浜はなく、島の周囲は絶壁になっています。
そのためもあって、島へのアクセスは容易ではなく、 船の就航率は50%ほど。
ヘリコプターは比較的飛ぶことができるけど、1度に定員が9人のため、島へアクセスできる観光客の数は限られます。
ちなみに船は、絶壁の海に停泊することができないため、クレーンで引き揚げて空を飛び、陸で待機するということですので、驚きです。
そんなアクセスの悪さも魅力となって、海外から秘境好きが訪れる名所となりつつある島です。
青ヶ島には、どんな魅力や見どころがある?
青ヶ島では、まず二重カルデラを眺めるスポットへ行きたいところ。
村の中心地から歩いて行けるハイキングコースがあります。高台になる外周部の尾山展望公園や 大凸部(おおとんぶ)公園から、島のカルデラを眺められます。
二重カルデラや、ぐるりと見渡せる島と太平洋を見渡しながら散歩した後は、いよいよ二重カルデラの内輪山へ。
内輪山へは車の手配がおすすめ。
島は小さいようですが、徒歩ではかなり厳しかったです・・^^
内輪山で地熱「ひんぎゃ」を利用してサウナや食材を堪能
内輪山には、ぐるりと散歩できる「丸山遊歩道」があります。
カルデラで守られた、穏やかな火口付近の森の散歩は、20分程度でひと回りのコース。
また、この辺りは火口付近なので、地熱が発生しており「ひんぎゃ」といわれる水蒸気の発生する場所があります。
このひんぎゃを利用して、魚や玉子、そして好みは分かれますが、くさやなどを調理。材料は、前もって持参です。
そして遊び疲れたら、ひんぎゃのサウナが待っています!
お土産にひんぎゃの塩がおすすめ
島では、島で精製された塩のお土産が多いですが、私のなかでは青ヶ島の「ひんぎゃの塩」が一番気に入っています。
竹芝旅客ターミナルにもあったよ!
よかったらお土産にしてみてください^^
まとめ
東京にあって、東京を忘れてしまうような伊豆諸島の島々をご紹介しました。
外洋に囲まれ、火山帯でもある伊豆諸島は、厳しい自然とともに生きてきた島の文化や生活がはぐくまれてきました。
ぜひ一度、仕事の合間に遊びにいってみてください。
少し不便だからこその、驚きや発見が待っていると思いますよ!
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